日本生産性本部が同本部の新入社員教育プログラム受講者を対象に意識調査を行った結果、今の会社に一生勤めようと思っている新入社員は60.1%と同本部が調査を始めた1990年からの23回の調査の中で、過去最高となった。
一方、将来への自分のキャリアプランを考えるうえで、社内で出世するより、自分で起業して独立したいと思う人は12.5%と過去最低になった。
この調査は3月下旬から4月にかけて実施され、2089人から有効回答を得た。今の会社に一生勤めようと思っている新入社員は2000年(20.5%で過去最低)に比べると約4割も増えていた。
同本部の調べによると、チャンスがあれば転職してもよいという回答は26.6%となり、今の会社で一生勤めるという回答との差は33.5%と大きく開いた。景気の不透明感や独立起業の不安定感に不安を抱く新入社員の安定志向が浮き彫りになっていた。(編集担当:森高龍二)