安倍晋三総理は27日、第6回アフリカ開発会議で基調講演し、アフリカ大陸に国連安保理の常任理事国がない。「2023年までにアフリカは常任理事国を送り出しているべき」と語り、アフリカからの国連常任理事国入りを支持する考えを表明した。
また、安倍総理は「国連安保理改革こそ、日本とアフリカに共通の目標」とし「達成に向けともに歩むことを皆さまに呼びかけます」とアピールした。
また「日本は太平洋とインド洋、アジアとアフリカの交わりを『力や威圧と無縁で、自由と法の支配、市場経済を重んじる場として育て、豊かにする責任をになう』と強調。
「両大陸をつなぐ海を、平和な、ルールの支配する海とするため、アフリカの皆さまと一緒に働きたい。それが日本の願いです」と中国の海洋進出を意識した発言もあった。
基調講演で安倍総理は「アジアで根づいた民主主義、法の支配、市場経済のもとでの成長。それらの生んだ自信と責任意識が、やさしい風とともにアフリカ全土を包むこと。それがわたしの願いだ」と訴えた。(編集担当:森高龍二)