日産が燃費を向上した「マーチ」を発売

2012年04月25日 11:00

 日産が、燃費を向上させたマーチを4月24日から発売すると発表。アイドリングストップを搭載した「12X」「12G」(2WD車)のCVTの効率をさらに高めたことなどにより、JC08モードの燃費を22.6km/Lから23.0km/Lに向上している。

 4月から導入された環境対応車普及促進税制、いわゆる新エコカー減税制度。従来はハイブリッド車や電気自動車、クリーンディーゼル車のみがその対象となっていたが、低燃費車にもその適用範囲が拡大された。マーチの2WD車も自動車取得税と自動車重量税が減税され、今回の燃費向上の対象である「12X」「12G」では75%もの減税になるという。また、マーチは全車が、2011年12月20日から013年1月31日までの登録(届出)車が対象となっているエコカー補助金の対象となっている。

 マーチは、1982年に初代モデルを発売して以来、約30年の永きに亘って人気を得ているロングセラー車種。初代モデルの販売開始からの世界累計販売台数が600万台を超えるほどの人気車種であり、日本自動車販売協会連合会のデータによると、2011年4月から2012年3月までの合計台数も51494台と、人気に陰りが見られない。インフラ整備の不十分さもあり、電気自動車の普及が思うように進まない中での超低燃費車の投入は、さらに電気自動車の普及を遅らせる要因となるのではないだろうか。ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車が急速に普及し、水素自動車などの開発もすすめられている。となると、電気自動車の行き先に不安を覚える人は少なくないであろう。