通信速度制限の経験者は6割 スマホの通信量調査結果

2016年09月19日 12:03

画.通信速度制限の経験者は6割 スマホの通信量調査結果

総合マーケティング支援を行うネオマーケティングが15歳~39歳のスマホユーザー1200名を対象に実施したスマホのデータ通信量に関するリサーチによれば、1日あたりのスマホのデータ通信量が増えたかの質問では「とても増えた」と「やや増えた」の回答が合計76.6%にのぼったとのこと。

 ソフトバンクがデータ定額20GB・30GBの大容量プラン「ギガモンスター」の提供開始したのを皮切りに、KDDIもこれに対抗するプランとして同一データ量のプラン「スーパーデジラ」の提供を開始、また、U-NEXTの提供するモバイル通信サービス「U-mobile」でもデータSIMプランにおいて25GBまで通信制限なしの「U-mobile MAX 25GB」の提供を発表するなど、通信量の大容量プランが続々とスタートしている。従来標準だった5GB程度のデータ容量プランが急激に大容量化した背景には、スマートフォンユーザーのデータ使用量増加と、データ通信の技術的革新がある。

 総合マーケティング支援を行うネオマーケティングが15歳~39歳のスマホユーザー1200名を対象に実施したスマホのデータ通信量に関する調査によれば、1日あたりのスマホのデータ通信量が増えたかの質問では「とても増えた」「やや増えた」の回答が合計76.6%にのぼったとのこと。特に10代女性に関しては84.0%の人ががスマホのデータ通信量が増えたと回答した。データ通信速度制限の経験があるユーザーは62.1%。10代では71.5%にのぼった。さらに、データ通信量を気にしてスマホを使用しているユーザーが65.1%。10代では73.5%が通信量を気にしてスマホを使用しているという結果に。速度制限に対してイライラしたユーザーは「とてもイライラした」「ややイライラした」を合わせると90.2%となった。SNSでのコミュニケーションや動画視聴、仕事での調べものやメールの送受信といったアクションは毎日頻繁に行うもので、通信速度が出ず作業のスローダウンが余儀なくされたことへのイライラ度合いの大きさがうかがえる。

 物心ついたときにはスマホが普及していた世代では、スマホによるコミュニケーションや娯楽、ワークスタイルが日常的となっており、特にモバイルデータ通信量の大容量化へのニーズが高い。これからスマホを所有し始める世代に関してはさらにこうした傾向が増すだろう。また、IoTの普及がいよいよ本格化しつつあり、モバイルデータの通信量が2020年には1000倍、今後10年間で2300倍の大トラフィック時代に突入する。これに向けてNTTドコモが中心となって取り組んできた通信の新技術「5G」の研究開発に対してソフトバンクが先手を打ったかたちだ。ユーザーが速度制限を気にするストレスから解放されるのは望ましく、また、今後登場するであろう大容量コンテンツのデータ通信に備えるためにも大容量データプランの前倒しでの登場は有意義だと考える。(編集担当:久保田雄城)