総務省が30日発表した8月の労働力調査で就業者数は前年同月に比べ21カ月連続、雇用者数も44カ月連続して増加する一方、完全失業者数は75カ月連続して減少していることが分かった。
一方、雇用形態をみると正規雇用は前月(7月)より4万人減少、非正規雇用が3万人増加。特にパート、アルバイトを契約社員や嘱託社員に切り替える一方で、正規雇用も契約社員や嘱託社員に流れていることが推測され、人件費抑制を図っていることをうかがわせている。
8月の就業者数は6465万人で、前年同月に比べ86万人増えた。雇用者数も5722万人で83万人増加した。完全失業者は212万人で13万人減った。完全失業率は季節調整値で3.1%と7月より0.1ポイント増えた。
雇用形態をみると、役員を除く雇用者数5382万人のうち、正規雇用は3353万人と7月より4万人減少した。一方、非正規雇用は2028万人と3万人増えた。
非正規の内、パート(985万人)は7月より20万人減少、アルバイト(407万人)も2万人減少した。一方、契約社員が290万人と8万人増え、嘱託社員も119万人と6万人増えた。派遣社員は134万人と横ばいだった。(編集担当:森高龍二)