戦犯合祀靖国参拝「内閣の一員として判断する」

2016年10月15日 09:44

 稲田朋美防衛大臣は14日の記者会見で、A級戦犯合祀の靖国神社参拝に記者団から、来週から例大祭が始まるが参拝はと聞かれ「参拝するかしないかは心の問題。行く、行かないは言うべきではない」としたうえで「安倍内閣の一員として、適切に判断し行動したい」と答えた。

 時の防衛大臣がA級戦犯合祀の靖国神社に参拝することは日韓・日中関係にマイナス作用以外生まないことはこれまでの他の閣僚による参拝への反応からも容易に推察できることから、本意は別とし、参拝を見送る賢明な判断をするものとみられる。

 一方で稲田防衛大臣は「いかなる国であっても、いかなる歴史観を持とうとも、自分の国のために命を捧げた方々に追悼の意を表するということは、私は、国民の心の問題というふうに考えている」とした。

 また、南スーダンPKO活動にあたっている自衛隊員の活動期限が今月末で切れることから「国連の活動期限が12月15日まで延長されていることを踏まえ、12月15日まで延長するかどうか、現在、政府部内で検討している」と語った。

 また、延長を決めた場合に、駆けつけ警護や宿営地の共同防護といった新任務を付与するかどうかについても「現地情勢や訓練の進捗状況等を慎重に見極め、政府部内で総合的に検討している」とした。(編集担当:森高龍二)