高市早苗総務大臣は終戦記念日の15日、A級戦犯を合祀する靖国神社に参拝した。参拝前の記者会見で、高市大臣は「総務大臣という肩書きを持つ『高市早苗個人として』参拝しております」と個人の信条で参拝しているものと強調した。
また、記者団から天皇陛下は(靖国神社には)参拝されておりませんが、そのこととの整合性は、と聞かれ「天皇陛下の御参拝に係ることと、私の個人的な参拝について、整合性を問われる御趣旨そのものがよく理解できない」と答えた。
昭和天皇は靖国神社へのA級戦犯合祀以来、参拝を控えられていた。現在の天皇陛下もその意向を踏まえての対応と受け止められている。このため、分祀をし、参拝いただけるようにすべきではないかとの意見は保守系議員の中にもある。
中国外務省は高市総務大臣や丸川珠代五輪担当大臣らの参拝に対し「断固反対する」と抗議の談話を発表している。
菅義偉官房長官は「閣僚の私人としての参拝は個人の信教の自由に関する問題で、政府が立ち入るべきでない」と記者会見で語った。(編集担当:森高龍二)