民進党の野田佳彦幹事長(前総理)はいわゆる「カジノ法案」を衆院内閣委員会で強行採決したことに「今回のことは官邸の肝いりではないか」と批判。野田幹事長は「アベノミクスが行き詰っている中、成長戦略の目玉としているのだから『カジノミクス』だ」と酷評し「賭博合法化を政府が正面から切り出すわけにはいかないので、議員立法案という隠れみのを使ったのだろう」と強く批判した。
野田幹事長はカジノ法案の審議の在り方に「ギャンブル依存、資金洗浄、賭博合法化にかじを切る大問題で、これら論点がたくさんあるにも関わらず、6時間で採決に至るとは、しかも議員立法の審議のあり方として、あまりに異常」と審議の徹底を求めていく考えを5日の記者会見で示した。
そのうえで、野田幹事長は「わが党にもカジノ法案推進の立場の人もいるが、その人たちも含めて、このような議論の仕方、結論の出し方は極めて異常であるということで一致している。基本的に、自主投票や党議拘束を外すことは現時点で考えていない」と語った。(編集担当:森高龍二)