フォルクスワーゲンのコンパクトSUV「ティグアン」第2世代、日本上陸

2017年01月18日 08:18

VW_Tiguan

8年ぶりの新型となったVWティグアン。写真はもっともスポーティな外観と内装をもった「TSI Rライン」価格463.2万円

 フォルクスワーゲン(VW)は、新型「ティグアン」を8年ぶりにモデルチェンジして日本に導入した。初代VW「ティグアン」は、VWの初のコンパクトSUVとして、2007 年にデビュー。以来、全世界で264 万台以上が販売されゴルフ、パサート、ポロに次ぐVW第4の量販モデルだ。

 2008 年には日本へも導入され、輸入車市場におけるコンパクトSUV の先駆的な役割を果たし、個性的なデザイン、優れた機能性などが評価され、多くのユーザーから支持を集めた。

 今回、日本に導入した新型「ティグアン」は、VWの生産モジュールコンセプト「MQB」を同社SUVとして初めて採用し、生まれ変わったモデルだ。コネクティビティの強化により「つながるSUV」として、そしてクラスを越えた先進安全技術と快適性能を実現したSUV として、新型「ティグアン」は、コンパクトSUVの概念を超えたモデルだとしている。

 今回導入するグレードは、ベーシックな「TSI コンフォートライン」と、先進装備を充実させた「TSIハイライン」。そして専用のスポーティな内外装を備えた「TSIアールライン」の全3グレード。

 MQBによって生まれ変わった新型ティグアンのボディサイズは全長×全幅×全高、4500×1840-1860×1675mm、ホイールベース2675mm。先代に比べて70mm長く、30-50mm広く、35mm低くなったことで、スタイリッシュでスポーティなフォルムを獲得した。同時に、ボディの拡大で広く快適な室内空間を実現している。

 新型「ティグアン」は「つながるSUV」だ。ハイライン以上に標準装備するVW純正インフォテイメントシステムである「Discover Pro」、TSIコンフォートラインに標準装備する「Composition Media」によって、VWのモバイルオンラインサービス“VW Car-Net”を使うことができる。加えて、ハイライン以上の「Discover Pro」なら、インターネット接続でナビ検索性能、案内精度、快適性を大幅に高めるテレマティクス機能「Guide & Inform」を標準装備する。また、全車に標準する3つの通信プロトコルに対応した「App-Connect」を使えば、スマホなどの携帯端末(iOS/Android)で、USB 接続すれば、スマートフォン内のアプリを利用可能となる。

 先進の安全装備も充実している。VWの総合安全コンセプト「VWオールイン・セーフティ」に基づいたトップクラスの安全・先進装備を多数採用した。全車速追従機能付き「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」や駐車支援システム「Park Assist」などの先進安全装備に加え、「アクティブボンネット」や「ポストコリジョンブレーキ」などの安全装備も全車に標準装備した。

 さらに、TSIハイライン以上には「レーンキープアシストシステム」や渋滞時追従支援システム「Traffic Asist」などを標準装備し、半自動運転を実現した。

 搭載するパワーユニットは、1.4 リッターガソリン直噴ターボで、気筒休止システムとアイドリングストップ機能「Start & Stopシステム」および回生ブレーキシステムが付いたブルーモーションテクノロジーを装備する。エンジン最高出力は110kW(150ps)/5000~6000rpm、最大トルクは 250Nm(25.5kgm)/1500~3500rpm。先代に比べて最高出力は抑えながら、1500rpm という低回転から 3500rpmまでのフラットに発生する最大トルクは、10Nm強化した。組み合わせるトランスミッションはDSGの2ペダルだ。トルク特性を見直したエンジンと高効率かつエネルギーロスの少ないトランスミッションを採用するし、JC08モード燃費は、従来の14.6km/リッターから16.3km/リッターへと約10%向上。新型ティグアンは、クラストップの運動性能と経済性を兼ね備えた。

 新型ティグアンの価格は、TSIコンフォートライン360.0万円、TSIハイライン433.2万円、TSI Rライン463.2万円。(編集担当:吉田恒)