「東京オートサロン2017」への参加メーカーの出展概要が分かった!

2016年12月31日 11:57

Tokyo_Auto Salon

TOYOTA GAZOO Racing ブースでは、VitzならびにAQUAをベースにした新たなコンセプトモデル「AQUA TGR Concept 」「&Vitz TGR Concept」を出展する

 日本一のカスタムカーの祭典・見本市「東京オートサロン2017」が開催される。イベント開設当初、そのコンセプトに「チューニングカーの市民権を勝ち取る」を掲げたため、国内海外を含めて、純正自動車メーカーの出展は無かった。が、ここ数年、その様相が変わってきた。

 国内メーカーはもちろんメルセデス・ベンツなど海外勢も、この会場で新型車の発表を行なうなど、内外から多くの新車メーカーが参画している。

 2017年「東京オートサロン」に出展する国内メーカーがその概要を一部公開しているので報告しよう。

 まず自動車最大手のトヨタは、TOYOTA GAZOO Racing/LEXUS GAZOO Racingとして出展する。TOYOTA GAZOO Racing ブースでは、ヴィッツならびにアクアをベースにした新たなコンセプトモデル(写真)を出展する予定だ。さらに、2017年1月20日から開幕するFIA世界ラリー選手権(WRC)に参戦するヤリスWRC(日本名:ヴィッツ)を国内初公開する。12月14日に発売したC-HRのカスタマイズカーやニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦車両、歴代のWRCで活躍した参戦車両なども出展する。また、LEXUS GAZOO Racing ブースでは、LEXUS RC Fをベースとした最新のGT3カーを世界初公開する予定だ。

 今回の東京オートサロン2017、トヨタの出展テーマは「オープンピット・オープンガレージ」。さまざまなモータースポーツへの挑戦を通じて生み出された数々のクルマを紹介。さらには、「カスタマイズ」を通じたクルマの楽しみ方を提示するコーナーを設けるなど、TOYOTA GAZOO Racingの取り組みの一端を紹介する予定だ。

 日産は、「スカイライン」と「セレナ」の「+Premium Sport Concept」に加え「GT-R MY17 Premium edition」「セレナRider」や「ノートe-POWER NISMO」など幅広いラインアップで日産の新しいカスタマイズの世界を提案するモデルを出展。さらに、2016年SUPER GT GT500クラスのレーシングカーの出展と各種トークショーなどのイベントも予定している。

 なかでも、2017年で生誕60周年を迎える「スカイライン“+Premium Sport Concept”」は、よりプレミアム感と存在感を向上させるアイテムを配したカスタマイズカーだ。鍛え抜かれた走りを予感させるカーボンエアロパーツを装備し、外観のクロームパーツをよりスポーティなダークカラーで統一しマットカラーとのコントラストをアップさせ、リアビューを引き立てる専用エグゾーストアイテムを装着して強い存在感をアピールする。

 ホンダの四輪車は、8月に日本で発表したスーパースポーツモデル「NSX」や、「走る喜び」を実現したオープンスポーツ「S660」をカスタマイズした「S660 Bruno Leather Edition」など、スポーツモデルのラインアップを展示する。また、「FREED」をしなやかで上質な乗り味に仕上げた、コンプリートカーブランド「Modulo X」シリーズのコンセプトモデル「FREED Modulo X Concept」やアウトドアスポーツを楽しむライフスタイルを提案する「FREED ACTIVE Concept」などを出展し、フリードシリーズの新たな世界観を提案する。もちろん二輪車からも目が離せない。

 先日、クロスオーバーSUV新型の「マツダCX-5」を発表したマツダは、CX-5に加えて12月22日から発売したオープンスポーツカー「マツダ・ロードスターRF」とそのカスタマイズモデルを出品。また、大幅改良して11月に発売した「マツダ・デミオ」「マツダCX-3」のカスタマイズモデルや、2017年春から国内で開催する「GLOBAL MX-5 CUP」レース仕様車が展示される予定だ。初代、2代目の「ロードスター」で好評だったボディカラー「クラシックレッド」に塗った4代目「ロードスター」も参考出品する。

 ダイハツブースでは、「もっと楽しく。もっと自分らしく」をテーマに、4つのカテゴリーでコンセプトモデルを出展。ダイハツがこれまで生み出してきた個性派車両や従来のカスタムグレードからのアイデアを盛り込んだ軽乗用車「ムーヴキャンパス」や小型乗用車「トール」など計11台のコンセプトカーを出展する。

 独フォルクスワーゲン(VW)も出展する。展示車両はスポーツモデルのアイコンである「ゴルフGTI」に新型のチューニングパーツを装着したコンセプトカーなどを展示。モータースポーツなどへの積極的な参戦で、高い開発技術力を磨いてきた日本の老舗チューナー「COX」による、VW車の足回りの良さをさらに引き出したコンセプトカーを出展する。また、VW本社のアクセサリー部門がドイツ老舗チューナー「Oettinger」と組んで共同開発したエアロパーツを装着したモデルも展示する。

 「東京オートサロン」は、2017年1月13日から3日間、会場は千葉・幕張メッセだ。(編集担当:吉田恒)