トヨタ・ヴィッツGTIクラスに投入、220psエンジン搭載のスポーツハッチ「TGR」

2017年01月30日 08:06

Toyota_Vitz_TGR

「東京オートサロンTOYOTA GAZOO Racing」ブースにさり気なく置かれていたヴィッツのスポーツモデル「ヴィッツTGR」、搭載エンジンの出力&トルクは220ps/25.4kg.m

 トヨタは18年ぶりに世界ラリー選手権(WRC)復帰第1戦で2位に入賞し、表彰台を確保した。トヨタチームのWRカーは「ヤリスWRC」で、日本ではヴィッツを名乗るBセグメントのハッチバックモデルだ。

 そのヴィッツに、WRカーをイメージしたアグレッシブなスポーツモデルが加わるようだ。先日、千葉・幕張メッセで開催された「東京オートサロン」で、TOYOTA GAZOO Racingブースにさり気なく置かれていたモデルが、実はかなりやんちゃなヴィッツ・スポーツ「TGR」である。ボディは国内仕様のヴィッツには存在しない3ドアで、前後バンパーは標準モデルとはまったく別モノ。過剰ではないが、かなり戦闘的な印象だ。

 オートサロンの会場スペックパネルでは詳細なスペックは披露されなかったが、徐々に情報が洩れ伝わってきた。まず、分かっていたことを整理する。ボディサイズは全長×全幅×全高3980×1695×1490mm、ホイールベース2510mm。国内標準モデルよりも35mm長く、10mm低い。装着タイヤは、205/45R17サイズのBSポテンザRE050。ホイールは鍛造と思われる。

 そして、スペックパネルに記載のなかったパワーユニットの情報が伝わってきた。ヴィッツの小さなエンジンルームに収められるのは、1.8リッター4気筒DOHCスーパーチャージャーエンジンとなる。これはトヨタがロータスに供給し、ロータス・エリーゼにミッドシップ搭載するパワーユニット。その出力&トルクは、220ps/25.4kg.m。組み合わせるトランスミッションは、もちろん6速マニュアルとなる。

 現状ヴィッツの標準的なガソリン車の倍以上の出力&トルクを支える10mmローダウンしたシャシー性能は、当然ながら徹底したチューンが実施される。ブレークもフロントは4ポッドキャリパーとなっていたように強化される。

 具体的な装備などは今後に期待と言えるが、欧州車のBセグ「GTI」クラスに拮抗するモデルとなりそうだ。具体的なコンペティターを挙げるなら、VWポロやMINIあたりのスポーツハッチだろうか。発売は、今季秋の東京モーターショー前後か。(編集担当:吉田恒)