花粉シーズン真っただ中のシーズン、対策商品が目白押し

2012年03月19日 11:00

 前年の夏の気候に大きく左右され、増加と減少とを毎年交互に繰り返すなどの傾向が見られる花粉飛散量。ウェザーニューズの予測によると、2011年シーズンよりも少ないものの、2012年の花粉シーズンも十分な対策が必要となる飛散量であるという。毎年万全の対策を模索する花粉症患者であるが、それでも普段通りの生活とはいかないのが現状ではないだろうか。その為、各企業も毎年様々なアプローチから花粉対策グッズを販売しており、定評のあるものから新しいものまで、そのサービスや商品の多様化が進んでいる。

 近年の市場動向を最も顕著に反映しているのは、急激に普及が進むスマートフォンを利用した花粉症サービスの開始である。ウェザーニューズがスマートフォンに対応した花粉情報を配信し、観測された飛散量が普段の対策レベルを超えた場合は『臨時対策メール』で早急な対策強化を提案するサービスを開始。インフォコムとエキサイトも、?Phone向け「緊急対策!花粉症に効くレシピ」を配信。日本国際薬膳師会公認、国際薬膳師の監修による全60点のレシピだけでなく、薬膳に対する知識や理解を深めて花粉症対策への知識を高める事ができるコンテンツが収録されている。

 また、花粉症患者には必携のアイテム、ポケットティシューにも新商品が登場。日本製紙クレシアから発売開始された「クリネックス(R)ティシューアクアヴェール」は、新開発のじゃばら折りタイプ。従来のポケットティシューは、ティシューが複雑に折りたたんでパックされているため、引き出した後に広げたりたたみ直したりする手間が生じたりと不便な面が多かったが、それを改善した商品となっている。

 内服薬や鼻炎スプレーにも新商品が発売されるなど、一般的な対策商品にも細かな動きが見られる一方で、以前から定評のある商品もその存在感を堅持している。その代表例が山田養蜂場の栄養機能食品「花粉ハーブ」であろう。プロポリスエキスや花粉荷といったみつばち産品をはじめ、ハーブ、甜茶、シソ、バラ花びらなど11種類の天然由来成分が1粒に凝縮されている。プロポリスエキス中の「アルテピリンC、バッカリン、クリフォリン、ケンフェライド」が花粉症シーズンにおいて、その機能性をより発揮する特長成分であることが研究で裏付けられている。

 日本人の約5人に1人が花粉症患者と言われている。関連市場は約1500億円ともいわれるが、医薬品などの直接関連商品だけでなく花粉脱出旅行などの間接的効果も含めると、その市場規模はさらに大きくなる。毎年のように目新しい商品が発売され、その市場規模は益々大きくなるであろう。これから迎える花粉症シーズンのピークに向けて、どういった商品が自分に一番効果的か、定評のあるものから新しいものまで、色々と試してみてはいかがであろうか。