富士重、ジュネーブショーにおいてコンパクトSUV新型「SUBARU XV」を世界初公開

2017年03月08日 08:17

New_SUBARU_XV

ジュネーブショーで世界初公開となったスバルの新型「SUBARU XV」、商品仕様詳細は3月8日の日本市場仕様発表で示される予定

 富士重工業は3月7日に開幕した2017年ジュネーブ国際モーターショーにおいて、新型「SUBARU XV」を世界初公開した。

 SUBARU XVは、コンパクトなボディ、スバル独自のシンメトリカルAWDをベースとした本格的なSUV性能にスポーティなデザインを組み合わせることで、都会からアウトドアシーンまで幅広く活用できる多用途性を実現したクロスオーバーSUVだ。

 2012年の市場投入以来、今回初のフルモデルチェンジにあたり、従来型SUBARU XVの個性的なデザインや悪路走破性を強化しつつ、全面刷新したプラットフォーム“SUBARU GLOBAL PLATFORM”の採用で、世界トップクラスの衝突安全性能・優れた危険回避性能や、ドライバーの意志に忠実なハンドリング・快適な乗り心地を飛躍的に進化させた。

 新たに得たプラットフォームSUBARU GLOBAL PLATFORMは、ドライバーがクルマを操る際に感じる安心感や心地良さといった「動的質感」の向上に資するあらゆる進化をもたらした。ステアリングやペダルからのフィードバック、車両挙動、振動騒音など、ドライバーが運転して感じるあらゆる事象を徹底して分析し、クラスを超えた優れた動的質感を実現することに成功した。一方でSUVに求められる悪路走破性等を更に進化させ、相反する価値を高次元で両立したという。

 従来モデル比1.7~2倍におよぶ車体、シャシー剛性の大幅な向上やサスペンションなど足回り機構の進化、低重心化により、ドライバーの意志に忠実な高い操舵応答性を実現した。SUVに求められる220mmのたっぷりとしたロードクリアランスを維持しながら、優れた操縦安定性を実現した。

 サスペンション取付け部の剛性を向上することで、車体側をたわませることなくサスペンションの減衰性能を十分に機能させ、よりスムーズに路面からの振動を収束させる。加えて、リヤスタビライザーを車体へ直接取り付け、車体の揺れを従来比で50%低減、快適な乗り心地を実現し、同時にアクティブトルクベクタリングを採用し、旋回性能、操舵応答性を向上した。

 駆動メカの部分では、スバル独自のシンメトリカルAWDに加え、滑りやすい路面などで、エンジン、4輪の駆動力、ブレーキなどを統合制御して、悪路走破性を高めるX-MODEを採用した。下り坂で低速を維持した走行を実現するヒルディセントコントロール制御を設定し、ドライバーの安心感を向上した。電動パーキングブレーキを採用し、利便性も向上させた。

 新開発2リッター水平対向4気筒直噴ガソリンエンジンは、従来型自然吸気エンジンの約80%の部品を刷新、約12kgの軽量化を実現し、出力と燃費の向上を両立した。組み合わせるトランスミッションには改良型リニアトロニックを採用。6.28から7.03に拡大したレシオカバレッジと約7.8kgの軽量化により、加速性能と燃費性能の向上を両立している。全車にオートステップ変速を採用するとともに、マニュアルモードは7速化することで、ドライバーのイメージ通りの気持ちの良い加速感を実現した。エンジン、トランスミッション共に振動騒音を徹底的に低減することで、心地良い音を響かせ、動的質感向上につなげました。

 新型「SUBARU XV」の商品仕様詳細は、3月8日の日本市場仕様発表を皮切りに、順次各市場にて発表する予定だ。(編集担当:吉田恒)