自動車メーカー3社が相次ぎリコール 対象は30万台近く

2017年03月04日 10:15

 2月23日、マツダ<7261>、スズキ<7269>、富士重工業(スバル)<7270>の3社が相次いでリコールを国土交通省に届け出た。対象は合計で29万2714台にも昇る。

 マツダはエンジンのインジェクタ取り付けナットの不適切な締結力や、エンジンを制御するプログラムの設定ミスによってエンストの恐れがあるとして、12年2月~17年2月に製造された「CX-5」、「アクレラ」「アテンザ」計17万2095台のリコールを届け出た。ナットの締結やプログラムの改修を行い、油圧を点検して異常が確認された場合は、エンジン内部を洗浄し、オイルストレーナとエンジンオイルを交換して対応する。

 スズキは右前輪のシャフトに不具合があり、段差などの大きな衝撃が加えられるとシャフトが抜け、異音やオイル漏れ、加速不足に陥る可能性があり、最悪走行不能になる恐れもあるとして、08年9月~09年10月に製造された7車種「ワゴンR」「アルト」「アルトラパン」「パレット」「MRワゴン」「Kei」「セルボ」計5万5936台のリコールを届け出た。09年以降、車軸が外れて走行不能になるなどのトラブルが60件あったという。部品を交換して対応する。尚、日産やマツダにOEM供給した「モコ」や「AZワゴン」も対象となる。

 富士重工は14年4月~16年10月に製造された「レヴォーク」6万4683台のリコールを届け出た。エンジンのプログラムが不適切で、シリンダーブロックが破損してエンジンオイルが漏れ、火災になる恐れがあるとされている。全車両、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを書き換えることで対応する。

 各社とも対象車種や型式、具体的な改善措置をWebサイトに掲載し、販売店への連絡を呼びかけている。今回3社合わせて30万車と対象になる車も多い。人気車種も含まれているため、読者でも乗られている方が多いかと思われる。一度ご自分の車の型式を確かめて、早めに対応しよう。(編集担当:久保田雄城)