関西電力は大阪高裁が高浜原発3号機、4号機の再稼働禁止の仮処分命令を取り消す決定を行ったのを受け、28日「安全を最優先に、福井県をはじめ立地地域の皆さまのご理解を賜りながら、高浜発電所3、4号機の再稼動に向け、準備を進める」とのコメントを発表した。
高浜原発では今年1月に敷地内のクレーンが倒壊する事故が発生しており、関電は「倒壊事故に関し、福井県から指示のあった安全管理の総点検を開始し、現在、これまで得られた結果の評価や取り纏めなどを実施している」とした。
3号機、4号機の運転差し止め仮処分は滋賀県の住民が起こし、大津地裁は昨年3月、運転差し止めを命じていた。関電は7月に大阪高裁に不服申立てを行っていた。
関電はコメントで「高浜発電所3、4号機の安全性が確保されていることについて、科学的・技術的観点から丁寧な説明を行ってきた。安全性が確保されていることについて、裁判所にご理解いただいた結果であると考えている」とした。(編集担当:森高龍二)