教育勅語を園児に暗唱させるなどしてきた大阪市の学校法人森友学園は新理事長籠池町浪氏の下で、運営体制を刷新すると同法人運営の幼稚園HPで30日、発信した。
教育勅語を暗唱させる幼稚園、自衛隊行事に参加する幼稚園との指摘を受け、社会問題化するに至ったが、「我が国と郷土を愛する態度を養うとの教育目標を幼児教育の現場に生かそうとした前理事長(籠池泰典氏)なりの努力と工夫の結果と理解している」と説明。
そのうえで「生命と人権の尊重を基本におき、幼児の健やかな成長のために、特定の思想信条に拘束されない、健康、安全で幸福な生活のために必要な基本的な習慣を養いつつ、文部科学省幼稚園教育要領に明示された幼稚園教育の原点に立ち返ることが必要であるとの結論に達した」とし「内容・カリキュラムを柔軟に見直していく」とした。
合わせて「差別・ヘイトスピーチ問題に関しても、問題の発生を根絶することを約束する」としている。
籠池新理事長は「行政当局の指導を常に仰ぎ、法曹家・教育の専門家などで構成する外部検証委員会を設置し、常に自分たちの行為を批判的に検証していくことを約束する」とも発信している。(編集担当:森高龍二)