野党4党、今村前復興大臣の議員辞職要求を確認

2017年04月27日 10:19

 民進党の山井和則国対委員長は26日、日本共産党、自由党、社民党の国対委員長との会談後、記者団の取材に、今村雅弘前復興大臣の議員辞職と予算委員会での集中審議を求めていくことを4党で確認したとした。

 山井国対委員長は、今村議員を復興大臣にした安倍晋三総理の任命責任や被災地に対する謝罪のみならず説明責任、震災復興に対する今後の取り組みを国民にしっかり説明してもらう必要があるとして、予算委員会での集中審議の必要をあげた。

 また、野田佳彦幹事長は野党4党の幹事長・書記局長会談後、記者団に「今村前大臣は議員辞職に相当するとの認識を共有した」とした。そのうえで「安倍総理の任命責任の問題もあり、政権全体に緩みがある」と問題視した。

 今村前大臣は二会派のパーティーで講演し、東日本大震災の発生が「あっちの方(東北)で良かった」など震災被害額の大きさを取り上げる中で語り、被災者に寄り添う姿勢ではないと与野党から批判があった。安倍総理もパーティーあいさつ冒頭に、不適切な発言だとして「総理としてお詫び申し上げたい」と陳謝し、今村氏は発言翌日に辞表を出し、辞任した。(編集担当:森高龍二)