今村復興大臣 被災者に配慮ない発言で辞任

2017年04月26日 10:11

 被災者に寄り添っているとは思えない、配慮のない発言をした今村雅弘復興大臣は26日、辞表を提出した。

 今村復興大臣は25日に都内で開かれた自民党二階派のパーティ―での講演で、東日本大震災の発生について「東北で、あっちの方だったから良かった」などと発言。首都圏に近ければ、もっと甚大な被害があった旨を語った。

 これに、さすがの安倍晋三総理も「東北の方々を傷つける極めて不適切な発言があった」と指摘し「総理大臣としてお詫びをさせていただきたい」と陳謝した。

 今村復興大臣の発言には、野党だけでなく、与党内から問題視する発言が相次ぎ、今村大臣の発言直後の総理陳謝の経緯を含め、国会審議への影響を判断し、事実上の更迭になった。

 今村復興大臣は記者会見でも自主避難は自主責任だとする発言をするなど、復興大臣としての姿勢が問われていた。また、25日の発言には、民進党の福山哲郎幹事長代理も「即刻辞任すべき。辞任しないなら、安倍総理は今村大臣を更迭すべきだ」と強く批判していた。(編集担当:森高龍二)