アウディ最小のSUV「Audi Q2」発売。4200×1795×1530mmのボディで、299万円

2017年04月28日 07:04

Audi Q2

新型「Audi Q2」は、スクエアでエッジの効いたデザインが特徴のコンパクトSUV。全長は4200mmで、Audi Q3よりも20cmほど短く、それに対しホイールベースは2595mmとし、前後オーバーハングを切り詰めた。写真は「Audi Q2 1.4 TFSI cod sport」405.0万円

 アウディからブランドラインアップのなかで最小となる新型SUV「AUDI Q2」が発売となった。新型「AUDI Q2」は、Q3よりもひと回り小さくボディサイズは、全長×全幅×全高4200×1795×1530mm、ホイールベース2595mm。日本の交通インフラのなかで使うクルマとして、何ともいい感じのサイズだ。全長はAudi Q3と比べると20cmほど短く、それに対しホイールベースは2595mmと長めとし、前後オーバーハングを大きく切り詰めた。

 日本に導入するQ2は、85kW(116ps)の1リッターTFSIエンジンを搭載した「Q2 1.0 TFSI」および「Audi Q2 1.0 TFSI sport」と、110kW(150ps)を発揮する1.4リッター TFSIエンジンを積んだ「Audi Q2 1.4 TFSI cod sport」の計3グレード構成となる。また今回の発売を記念し、1.4リッターモデルをベースにした特別仕様の「Audi Q2 1st edition」を280台限定で販売する

 Q2のボディモノコックは、きわめて高い捻り剛性を獲得したという。熱間成型の超高張力鋼板の使用比率はボディ全体の22%に達し、効果的な補強で事故時の乗員保護能力を高め、ボディ重量の軽量化を図った。1リッター TFSIエンジンを搭載したAudi Q2の重量は1205kgである。この軽く高い剛性のボディは、スポーティなハンドリングと快適な乗り心地を両立した。

 またAudi Q2は空力特性も優れており、Cd値0.30と、SUVのなかではトップレベルとなった。

 搭載エンジンの1リッター3気筒エンジンは、アウディのエンジンのなかで、もっとも小さく、快適性とパワーの両立をテーマに開発された。999ccの排気量から、最高出力85kW、最大トルク200Nmを発揮する。3気筒らしくコンパクトな設計、アルミ製クランクケースの採用などにより、エンジン単体の重量をわずか88kgに抑えた。丹念にピストンとコンロッドのバランス取りを行なった結果、バランサーシャフトなしでもスムーズな回転フィールを得ることに成功したという。

 一方、1.4 TFSI cylinder on demand(COD)は、1395ccの排気量から最高出力110kW(150ps)、最大トルク250Nmを発揮する。1.0 TFSI同様、直噴システムとターボチャージャーを備え、さらにシリンダー休止システムのCODを採用することで、燃費効率を改善した。CODにより、負荷100Nm以下の運転領域とエンジン回転数1400~3200rpmで無負荷走行をしているときに第2、第3シリンダーを休止する。その際。第1と第4シリンダーは、高まる負荷に対応するようバルブの作動ポイントを変更して運転効率を高める。2気筒だけでの運転でも、振動騒音は非常に低いレベルに抑えた。

 フロントサスペンションは、鋳造アルミ製ピボットベアリングを備えたマクファーソンストラット、リア側はコンパクトで軽量なトーションビーム。

 ステアリングは全モデルに電動パワーアシストとともに、操舵量に応じてギヤレシオが変わる「プログレッシブステアリング」を搭載した。またAudi Q2 1.0 TFSI sportと1.4 TFSI cylinder on demand sportの両モデルには、アウディ・ドライブセレクトが標準搭載されており、ドライバーは、comfort、auto、dynamic、efficiency、individualの5つのモードから選択することで、エンジン、パワーステアリング、Sトロニックのほか、アダティティブクルーズコントロールの制御プログラムなども調整できる。

 搭載する運転支援システムも、Q2は充実している。日本向けQ2は、sportラインのモデルに、衝突軽減システムのアウディプレセンスフロントやアダプティブクルーズコントロールを標準設定しており、さらに「セーフティパッケージ」で、アウディサイドアシスト、アウディアクティブレーンアシスト、トラフィックジャムアシスト、リヤクロストラフィックアシスト、アウディプレセンスベーシック、ハイビームアシストなどの最新ハイテク機能をセットで選択することができる。

 新型「Audi Q2」の価格は、299.0万円から405.0万円。(編集担当:吉田恒)