社会民主党の吉田忠智党首は29日、全ての働く仲間にと、メーデー・アピールを発表した。アピールでは安倍政権や政府・与党が目指すテロ等準備罪創設法案についても言及し「違憲の『戦争法』に基づき、南スーダンPKOの自衛隊に、駆けつけ警護の任務を付与した。憲法9条違反を避けるためとして、現地の日報を隠蔽し、『戦闘行為』を『衝突』というようにごまかしてきた。政権にとって都合が悪い情報は隠す」と批判。
そのうえで「東京オリンピック・パラリンピックに向けたテロ対策を口実に内心の自由を罰し国民を監視する『共謀罪』の創設を狙っている。皆さんの力で4度目の廃案を勝ちとりましょう」と呼びかけている。
また労働改革では「時間外労働への罰則付きの上限規制設定は大きな前進」としたうえで「繁忙期の上限を月100時間未満とすることが、過労死ラインに相当する残業にお墨付きを与えるものであってはならない」としている。
また「長時間労働の是正と言うのなら、ホワイトカラー・エグゼンプションを導入する労働基準法改正案は撤回すべき」と要求。「ディーセント・ワークの視点で、働く者のための真の働き方改革を進めましょう」とアピールした。(編集担当:森高龍二)