法務相が説明できない法案、国民がどう理解する

2017年05月10日 16:41

 民進党の山井和則国対委員長は9日の記者会見で、国会での金田勝年法務大臣の答弁に「本当に基礎的な質問にも、いちいち役人(官僚)に聞いて答弁する。あの姿を国民が見てどう思う。金田大臣は共謀罪を全く理解していないということが、全国中継で流れている。責任者の法務大臣が理解できない共謀罪を成立させるのはおかしい」と批判した。

 山井国対委員長は「共謀罪は1月から議論していることだ。4~5か月、法務大臣が勉強しても国会で答弁できない。法務大臣が国民に説明できない法律を、どうやって国民が理解できるのか。そんな法律はおかしい。こんな法案を強行採決してはいけない」とした。

山井国対委員長は「残り約40日の会期で、十分な審議ができるとは思えない。政府・与党がテロ等準備罪創設法案を通したいのであれば継続審議にし、仕切り直しで、臨時国会で審議すべきだ」とした。ただ、民進党は法案を廃案にすることを目指しているとした。(編集担当:森高龍二)