「憲法は今、大きな危機に瀕している」蓮舫氏

2017年05月04日 06:51

 民進党の蓮舫代表は憲法記念日にあたり、3日、「国民主権、平和主義、基本的人権の尊重という3つの基本原則を柱とする我が国憲法は、日本国民が長い年月をかけて育んできたもの。戦後の日本は日本国憲法と国民とが手を携えて歩みを進めることで自由と民主主義、平和と繁栄を築き上げてきた。これまでの歩みを重く受け止め、本日の憲法記念日を祝したい」との談話を発表した。

 蓮舫代表は「民進党は綱領において、自由と民主主義に立脚した立憲主義を断固守る」と党の立ち位置を示したうえで、安倍政権の下「憲法は大きな危機に瀕している」と注意喚起した。

 蓮舫代表は「(安倍総理の下で)憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認にはじまり、安全保障関連法の強行など、立憲主義、平和主義の本質を全く理解しようともせず、これを大きく損なわせた安倍自民党政権が、いよいよ憲法改悪に手をつけようとしている」とけん制。

 政府・与党が創設を目指すテロ等準備罪(共謀罪)にも言及し「本質は国民の内心を取り締まり、表現の自由などを委縮させようとするもの。憲法で保障されている基本的人権を侵害するおそれのある法案を、テロ対策とはならないのに、それを名目として、強引に成立させようとしている」と警鐘を鳴らした。

 また「民進党は日本国憲法の根幹である国民主権、平和主義、基本的人権の尊重をさらに深化させ、時代の変化に対応した未来志向の憲法を国民とともに構想していく」とし、「憲法を不磨の大典とするのでなく、改憲ありきという風潮に流されることもなく、着実な議論を今後も進めていく」考えも示している。(編集担当:森高龍二)