慰安婦合意「必要なら時間かけ話し合えば良い」

2017年05月11日 11:49

自民党の二階俊博幹事長は10日の記者会見で、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、日韓両国政府が一昨年末に「最終的、不可逆的に合意した」とする慰安婦問題の合意について再交渉したい意向を示していることについて、記者団から受け止めを聞かれ「政府の対応についてはまだ政府側から大統領が代わったからこれに対していかなる対応をするかということについて意見を聞いているわけではないが、時間をかけて円満な話し合いをすればいいんじゃないかと思っている」と答えた。

 また、記者団から合意の履行を引き続き求めるべきと考えるか、と聞かれ「話し合いがついて、こっちはそれに対するなにがしかのお金も払っているわけですよね。それはちゃんと受け取っているわけですから、われわれは、話はそこまで進んでいると理解していても当然じゃないですか」と述べ、そのうえで「それでも振り出しに話を戻すということが仮に必要であれば、それは相手があることですから、よくこれから慎重に話し合っていきたい。こう思っている」と必要であれば慎重に話し合うことも含めた対応姿勢を示した。

 また、韓国との交流について「機会があれば韓国訪問も検討していかなくてはならないのではないかと思っている」と語った。また、二階幹事長は「外交は第一義的には政府がやるべきことで、われわれはあくまでも党として協力するということです。政府の外交が党に頼っているだけではだめだと思う」と政府の外交努力が第一にあるとした。(編集担当:森高龍二)