アウディ・ジャパンは、3月28日にフルモデルチェンジ情報を発表した、フラッグシップスポーツのAudi R8のオープンモデル「Audi R8 Spyder」の発売開始をリリースした。
2010年に初代モデルが発売されたAudi R8 Spyderは、卓越したドライビングパフォーマンスに加えてスーパースポーツカーの常識を覆す快適性を手に入れた2世代目へと大きく進化、スイッチした。
新型は クローズドモデルのCoupé同様に、ボディサイドのエアインテーク部にサイドブレードを装着し、ミッドシップスポーツであることを主張したエクステリアを持つ。フロントランプは、左右それぞれ37個のLEDを備えたLEDマトリックスヘッドライトを標準装備する。LEDリヤコンビネーションライトの間にハニカムグリルを装着して、Coupéとは異なる意匠とした。
シャシーフレームにはアルミとカーボンファーバー強化プラスチック(CFRP)を組み合わせた総重量わずか208kgの新世代のアウディ・スペースフレーム(ASF)を採用したことで、捻れ剛性は先代モデル比で50%アップを果たした。
油圧電動式のソフトトップは遮音性に優れたクロス製。ルーフフレームにはアルミニウムと鋳造マグネシウムを採用し、トップコンパートメントカバーはCFRP製となっている。ソフトトップの重量は約44 kgで車両の軽量化と低重心化に貢献している。トップ開閉に要する時間は約20秒。車両スピードが50km/h以下であれば走行中の開閉も可能だ。
最高出力540psを発揮する自然吸気の5.2リッターV型10気筒の高回転型エンジンは、7速Sトロニックトランスミッションを組み合わせ、新開発のQuattroフルタイム4WDシステムによって駆動する。
Quattroシステムの電動油圧多板クラッチは、運転状況に応じて駆動トルクを自動で分配し、極限の状況では前輪または後輪のいずれかへ100%のトルクを伝達することも可能だ。
また、低負荷時にはV10エンジンの片バンク5気筒を休止させるシリンダー・オンデマンド(COD)を採用。アクセルペダルをオフにしたときにはエンジンを駆動系から切り離すコースティングモードとあわせて、高い燃費性能を実現するという。
インテリアはモノポストデザインで各操作がドライバー中心に設計され、メーターパネル内に設置された12.3インチTFTディスプレイに、スピードメーターやタコメーターだけでなく、ナビゲーションシステムをはじめ、さまざまな情報を表示するアウディ・バーチャルコックピットを標準装備した。価格は2618.0万円だ。(編集担当:吉田恒)