アドバンテッジパートナーズが学習塾運営のやる気スイッチを買収

2017年06月08日 06:26

41.アドバンテッジパートナーズが学習塾運営のやる気スイッチを買収

アドバンテッジパートナーズが、ファンドを通じて学習塾運営等のやる気スイッチグループHDの買収を発表。

老舗投資ファンドのアドバンテッジパートナーズが、ファンドを通じて学習塾運営等のやる気スイッチグループHD<未上場、以下やる気SHD>の買収を発表した。

やる気SHDは個別指導塾の「スクール IE」、英語の学童保育の「Kids Duo」、小学校受験教室の「チャイルド・アイズ」、英語スクール「WinBe」、バイリンガル幼児園「Kids Duo International」、キッズスポーツ教室「忍者ナイン」といった複数のブランドで学習塾及び学習教室を運営。全国でFCを含めグループ全体で1,317教室を展開しており売上高は約160億円となっている。

少子高齢化が進み児童数が減少の中、同社はアドバンテッジパートナーズに買収されることにより、第二の創業を進める。事業基盤を40年に渡り築き上げた創業者の松田正男氏は、アドバンテッジパートナーズの出資する特別目的会社に一部出資することにより、引き続き株主に留まり社長を続投する。そして将来的な株式機上場を目指し、更なる事業拡大を目指す考えである。

本買収に際して買収の主体となる特別目的会社には、コンサルティング会社のリンクアンドモチベーション<2170>も一部を出資する。リンク社がグループ会社で保有している、外国語ネイティブ講師の採用・育成ノウハウについて、やる気SHDの英語教育関連事業と協業することで、両社の成長を目指す計画となっている。

やる気SHDは1,317教室を展開しているが、個別指導塾の「スクール IE」が1,027教室であり、個別指導塾が大半を占めている。受験生の数が年々減少の中で、アドバンテッジパートナーズの傘下入りを果たし個別指導塾以外の英語教育部門他を強化することで、第二創業による再成長そしてIPOを目指す考えとなっている。

人口減少社会で絶対的な生徒数減少の中、老舗投資ファンドと組んだやる気GHDが再成長を遂げ、そしてIPOの果たすことができるのか。縮小市場における、再成長のモデル企業としての活躍を期待したい。(編集担当:久保田雄城)