アウディ製2.5リッター5気筒TFSIエンジン、ベストエンジンに選出

2017年06月28日 06:46

Audi TT RS Coupé

2.5 TFSIエンジンは、2.5リッター5気筒のキャパを持つエンジン。Audi TT RS Coupé RS、Audi TT RS Roadster RS、Audi RS 3 Sedan、そして日本でも先日受注を開始したAudi RS 3 Sportbackに搭載する400馬力のユニットだ

 2017年6月、その年の最も優れたエンジンを決める「インターナショナル エンジン・オブ・ザ・イヤー」が開催され、アウディの2.5 TFSIエンジンが2~2.5リッターのカテゴリーでアワードを受賞した。

 「インターナショナル エンジン・オブ・ザ・イヤー」は、1999年から毎年開催されており、65人のモータースポーツジャーナリストで構成される国際的な審査委員会が、異なるエンジンカテゴリーにおいて、その年のもっとも優れたエンジンに投票する。今回、アウディにとって13回目の受賞となる。

 審査員は、5気筒エンジンの卓越したパフォーマンスだけではなく、そのユニークなサウンドも称賛した。その特徴的なサウンドは、まさに1980年代のグループBラリーカーを想起させます。最新型5気筒エンジンは、先代に比較して重量が26kg削減されている。これは主に、合金製のクランクケースに変更したことによるもので、これにより、アウディの開発担当者はハンドリングを向上させるために、アクスル荷重分布をさらに最適化することができた。

 この2.5 TFSIエンジンは、今春発表されたAudi TT RS Coupé RS、Audi TT RS Roadster RS、Audi RS 3 Sedan、そして日本でも先日受注を開始したAudi RS 3 Sportbackに搭載されている。

 最高出力400ps、最大トルク400Nmを発生するこのエンジンは、世界中のマーケットでもっともパワフルな量産5気筒ユニット。このエンジンを搭載したAudi RS 3 Sportbackは、0~100km加速を4.1秒で達成する。

 各モデルの最高速度はリミッターで250km/hに制限されているが、オプションで280km/hに引き上げることが可能だ。

 2.5 TFSIエンジンは、パワフルなだけのエンジンではない。昨年発表した、Audi TT RSは、複合モードにおける燃料消費量8.5~8.2リッター/100km、CO2排出量194~187g/km達成し、環境性能の高さもアピールしている。(編集担当:吉田恒)