加計学園疑惑「主役は総理」、予算委で説明必要

2017年07月13日 06:18

 学校法人加計学園への獣医学部新設をめぐる疑惑で、前川喜平・前文部科学事務次官は10日の閉会中審査で、和泉洋人総理補佐官から直接働きかけがあったと明確に答え「和泉補佐官を中心として官邸の関与があると明らかに推測される」と指摘したことも踏まえ、疑惑を調査している民進党のチームは12日午後、関係府省の担当者からヒアリングを行った。

 調査チーム共同代表の桜井充参院議員は「安倍晋三総理が和泉補佐官と相談して進めてきたことであり、総理が出てこない限り、はっきりしないことだけははっきりした」とし「総理出席の予算委員会、臨時国会開催を求めていくことが大事だ」と改めて、予算委員会などの開催の必要を強調した。

 山井和則国対委員長は「主役は総理。総理、和泉補佐官、萩生田光一内閣官房副長官という流れで来ている」と指摘し「(野党は政府・与党に)総理入りの予算委員会を求めているが、官邸が猛烈に反対していると聞く。本日の質疑とも相通ずるが、自分たちの悪がバレてきたから(予算委員会を)開きたくないということだ」と強く、政府・与党の姿勢を問題視した。(編集担当:森高龍二)