山本大臣答弁に「ダブルスタンダードだ」

2017年07月12日 05:19

加計学園獣医学部新設を巡る疑惑に関する国会審議で山本幸三地方創生担当大臣の具体的資料を示さない不明朗な答弁が繰り返されている。

 10日の衆院や参院での文科委員会・内閣委員会連合審査会でも「山本大臣の答弁はダブルスタンダードだ」と批判があがった。

 山本大臣は民進党の緒方林太郎議員から獣医学部認可に関する「石破4条件」(閣議決定している条件)を現在満たしているのかを質され「当然思っているから11月9日の制度改正で獣医学部新設を認めることにした」と答えた。

 緒方議員から、4条件の1つ、需要に関して質されると「需要の量とか数についてはっきり示すことは無理」と開き直り「(閣議決定した)石破4条件のどこに数や量が書いてあるのか。書いていない」とこじつけのような説明で「定性的な傾向があれば十分だ」などと答えた。

 この答弁に緒方議員は「需要供給曲線を描くときには数量の話をするのに、この石破4条件の具体的な需要になると、いきなり数量ではなく、定性的。(大臣答弁は不公平に都合よく指針を変える)ダブルスタンダードだ」と問題視した。(編集担当:森高龍二)