憲法改正の国民投票は国政選挙と別が望ましい

2017年07月15日 10:06

 石破茂前国務大臣は憲法改正の国民投票を衆院選挙と同時に行うことには慎重を期すよう、14日のブログに書き込んだ。憲法改正の国民投票は国政選挙と別が望ましいとの認識がうかがえる書き込みだ。

 石破氏は、法学部出身なら全ての人が知っているだろう憲法学者・清宮四郎氏の著書の一文を紹介し「(国政)選挙と同時の国民投票では、国民が選挙に気を奪われて、憲法改正の意味をよく意識しないで投票を行うおそれがあり、問題の重要性に照らし、憲法改正問題だけに国民の注意を集中させる『特別の国民投票』の方が望ましい、と述べておられますが(憲法Ⅰ新版 法律学全集第3巻 有斐閣)、然りと思います」と提起した。

 そのうえで「国民投票はあと1年半以内に迫った衆院選と絡めて報道されることも多いが、国政選挙と同時に行った場合『有効投票の過半数は得られたが、発議に賛成した勢力は3分の2を大きく割り込んだ』という一種矛盾した奇妙な事態が起こることも可能性としては十分予想されることであり、この点も併せて、よく考えなくてはなりません」と結んでいる。この指摘には多くの国民が納得しそうだ。(編集担当:森高龍二)