国民の側を見て政治をしているのか問われた選挙

2017年07月10日 06:17

 石破茂前地方創生担当大臣は6日のブログで、自民党が歴史的大敗になった都議会選挙の結果について「一言で言えば『自民党は本当に国民の側を見て政治をしているのか』が問われたのだと思う」と書いた。

 また「挙党体制というものが一切の意見や批判を許さないことと同義ではないことも当然だと思う」と安倍一強体制の中で、次第に作られていった自由闊達な発言、執行部への批判ができにくい雰囲気による『自民党内の歪み』を懸念もしている。

 石破氏は都議選結果に「選挙区の大半が中選挙区の都議選においてこうなのだから、小選挙区の衆議院選挙においては、もっと鮮明に結果が表れる」とも書き込んだ。

 また、憲法改正の自民党にとっては本命と言える憲法9条についても「第二項の削除は国民の理解が得られるはずがないといった硬直的なものの見方しかしない一部の論調には大いに疑問がある」と提起している。

 石破氏は「自衛隊は国の独立を守ることを任務とする『軍隊』である、交戦権は自衛権と一体の主権国家としての権利であり、これを否定して活動することは本来ありえないという当たり前のことを、どうして国民の理解が得られるはずがないと決めつけるのか」と安倍総裁が憲法9条改正への国民の賛同を得やすいよう現行9条の規定に「自衛隊」を書き加える新たな手法に、本質から目を逸らすことになるとの認識をうかがわせている。(編集担当:森高龍二)