愛煙家VS 嫌煙家 2020年東京五輪へ向けての攻防とは

2017年07月17日 08:17

18.愛煙家VS 嫌煙家 2020年東京五輪へ向けての攻防とは

2020年の東京五輪に向け、厚生労働省は、他人のたばこの煙を吸わされる受動喫煙対策の強化に乗り出しているが、そんな中「保険クリニック」は、喫煙者 300 人と非喫煙者 300 人にたばこについてアンケート調査を実施した。

2020年の東京五輪に向け、厚生労働省は、他人のたばこの煙を吸わされる受動喫煙対策の強化に乗り出しているが、そんな中「保険クリニック」は、喫煙者 300 人と非喫煙者 300 人にたばこについてアンケート調査を実施した。

公共の場を全面禁煙としている国は14年末現在で49か国。日本は世界的にも対策が遅れている国である。しかしながら、少しずつだが日本でも喫煙できる場所が少なくなってきている。そこで、この「喫煙できる場所が少なくなっている」ことに人々はどう思っているのだろうか。

結果は、喫煙者の「増やした方がよい」(100人、33.3%)と非喫煙者の「なくした方がよい」(102人、34.0%)が拮抗している。全国の喫煙率が約20%(16 年、JT 調べ)である事を加味すると、喫煙場所の増加よりも、撤廃を求める人が約4 倍近くに上ることが分かる。

政府が検討している受動喫煙対策を強化する法案でも、「飲食店での原則店内禁煙」が織り込まれている。しかし飲食業界からも反発が大きいため、どのような決着になるのか、未だ不透明だ。そこで「飲食店・居酒屋などで分煙が必要だと思いますか」という問いに対しては非喫煙者の76.7%(230人)が必要だと感じている。また喫煙者も64.3%(193人)が分煙の必要を感じており、喫煙場所を減らさないで欲しいという前の回答とのジレンマも見て取れる。

喫煙者への「吸っているタバコの種類を教えてください」という問いには、通常の紙巻たばこ圧倒的に多く97.3%。16年からブームとなっている加熱式たばこ(アイコス、プルーム・テック、グローなど)は少数だった。また禁煙した経験があるか聞いたところ49.7%(149人)はあることがわかった。禁煙経験のある149人のうち、46.3%(69人)は何度も禁煙を試みているという結果も。

そこで禁煙のきっかけを聞くと、1位は「健康のため」48.3%、2位は「たばこが値上がりしたから」40.9%でした。男性は3位が「体調を崩した」、女性の3位は「子どもが生まれたから」となっている。

このようにたばこを巡る社会状況は、東京五輪へ向けてまだまだ波乱含みといっていいだろう。(編集担当:久保田雄城)