稲田朋美防衛大臣は21日の記者会見で、南スーダンPKO活動での自衛隊の「日報」隠ぺいに対し「了承したこともないし、報告も受けていない」と大臣が関与していたとする報道を完全否定した。
稲田防衛大臣は「私の指示により、防衛省自らが、全ての『日報』を情報公開したものであり、私は一貫して日報を公開すべきという立場であった」と強調。
また「私から事務次官に対して、文書管理の在り方、情報公開への対応の在り方などを含め、事実関係を調査し、再発防止策をまとめるよう指示していた。日報のデータが陸自に保管されていたが、当初の説明と矛盾するためその事実は一切公表されず、更にデータの消去が指示されたとの報道がなされたことを踏まえ、通常の調査では不十分であると判断し、元検事長を長とし、現役の検事も勤務する大臣直轄の『防衛監察本部』に対し、特別防衛監察を実施し、徹底的な事実関係の調査を行うよう指示をしておいる」と自らは、情報の公開を行う立場で取り組んできたことをアピールした。
稲田大臣は「今般報道されたように『非公表』や『隠蔽』を了承する、などといった行動は、これまでの私の姿勢とは真逆で、相いれないもの」とした。
稲田大臣は「仮に日報が存在するなどという報告を受けていれば、当然に公表するように指示する。日報を非公表とし隠蔽することを了承したこともなければ、日報のデータが陸自に保管されているとの報告を受けたこともなかった」と改めて、隠ぺいに関与していないし、報告もうけていないとした。
また、特別防衛監察が行われているが「私自身はもちろんのこと、他の政務三役も、防衛監察本部の聴取に協力する考えで、既に防衛監察本部にその旨を伝えている」と述べた。(編集担当:森高龍二)