自由党の小沢一郎代表は27日、BS11の番組で「自民党に代わる受け皿ができれば、政権交代はできる」と語った。また、二大政党制で政権交代を実現できるようにすることは健全な議会制民主主義に必要で、時の政権をチェックする批判勢力も民主主義を健全に定着させるうえで必要との思いも示した。
小沢代表は自民党や今の社会に対し不満を有する国民は多いとし、受け皿ができれば政権交代は実現する。また「政権交代への国民の意識は、さきの政権交代時より、今の方が強いと思う」と国民意識に変化を感じ取った発言をした。
小沢代表は自民党への批判の受け皿づくりに野党勢力を結集させること、小選挙区で候補者を一本化すること、比例代表では統一名簿を作成すべきとオリーブの木構想を提唱している。
小沢代表は、この日の番組で民進党については「国民は、今や民進党という旗では政権がとれる党とはみていない」とシビアな見方を示した。そのうえで、ただ、民進党が旗を振って、自由党、社民党の3党で受け皿をつくり、そこから翼を広げていくことが、自民党に対抗できる方法だとした。
政策では憲法改正について「必要なところもある」としたうえで、憲法9条については改正の必要はないとした。また安倍政権下で行われた安保法制については「廃止にする」と明言した。合わせて、エネルギー政策で原発について「ゼロ」を明確にした。(編集担当:森高龍二)