大臣辞めれば終わりの問題でない 自民対応批判

2017年08月02日 18:30

 「単に能力のない大臣がいて、その大臣が辞めれば終わりという問題ではない」。民進党の大串博志政調会長は1日の記者会見で、南スーダンPKO活動に参加した自衛隊の日報を巡る問題に対し、稲田朋美前防衛大臣を参考人招致しての衆院安保委の閉会中審査を自民が拒否していることを強く問題視し、応じるよう引き続き、自民に求めていく考えを示した。

 大串政調会長は稲田氏の参考人招致を拒否する自民に対し「誠に遺憾だ」と批判した。そのうえで「7月28日に日報問題に関する特別防衛監察の結果が公表され、稲田防衛大臣が辞任したが、これをもって説明責任を果たすことを拒否する、情報を開示しないということはあってはならない」と指摘した。

 また、稲田前防衛大臣出席の下での閉会中審査が必要な理由として「なぜこのような問題が起こったのか、防衛省や自衛隊の組織の問題、あるいは大臣との関係などに何らかの問題がなかったのかなどを国会で明らかにする必要がある」とした。大串政調会長は「単に能力のない大臣がいて、その大臣が辞めれば終わりという問題ではない」と自民が拒否することに対し、強くけん制した。(編集担当:森高龍二)