日韓は北東アジアの平和と繁栄に協力する関係へ

2017年08月16日 07:20

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、ソウルで開かれた光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)記念式典で「韓日関係ももはや2国間関係を超え、北東アジアの平和と繁栄のため共に協力する関係に発展しなければならない」とし「歴史問題が韓日関係の未来志向的な発展の足を引っ張り続けることは望ましくない」と述べた、と韓国・聯合ニュースが同日伝えた。

 聯合ニュースは文大統領が「慰安婦や強制徴用など、韓日間の歴史問題の解決には人類の普遍的な価値と国民的な合意に基づいた被害者の名誉回復と補償、真実究明と再発防止の約束という国際社会の原則がある」とし「政府はこの原則を必ず守る。日本の指導者の勇気ある姿勢が必要だ」と述べたと伝えている。

 韓国では一昨年12月の慰安婦に関する「最終的かつ不可逆的解決」とした日韓両国政府の合意に対し、被害者12人が昨年8月、合意で「賠償請求権を侵害された」などとし、韓国政府を相手に1人当たり1億ウォン(日本円で約970万円)の損害賠償を提訴。現在、ソウル中央地裁で係争中。聯合ニュースによると韓国政府は「被害者に対する賠償問題を解決するためさまざまな努力をしており、慰安婦合意もその一環」と主張しているとしている。(編集担当:森高龍二)