米韓合同演習「緊張高める意図ない」文大統領

2017年08月22日 07:13

 米韓合同演習が21日から韓国で始まった。韓国・聯合ニュースによると、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は同日の閣議で「演習は防衛的な性格の訓練。朝鮮半島で軍事的な緊張を高める意図は全くない」と述べた、と伝えた。

 文大統領は「官・民・軍の防衛態勢を点検するためのもの」と説明。「北は平和を守るためのわれわれの努力をねじ曲げてはならず、これを口実に状況を悪化させる挑発的な行動をしてもならない」とけん制している。

 文大統領は「北朝鮮の継続する挑発のため、韓米合同防衛演習を実施する悪循環が繰り返されていることを認識しなければならない」と北に核開発行為や弾道ミサイル発射を行わないよう強く発信した。

 聯合ニュースは「文大統領が、強固な韓米同盟に基づき、国際社会と協力し、現状が戦争の危機に発展しないようあらゆる努力をする」とし「平和的な問題解決に向けた対話のドアは常に開かれている。わが政府、国際社会が送った対話のメッセージに耳を傾け、朝鮮半島への平和定着のプロセスに積極的に加わることを期待する」と呼びかけたとしている。(編集担当:森高龍二)