バンダイナムコHDが海外のアニメ配信事業から撤退

2017年08月29日 19:18

画・バンダイナムコHDが海外のアニメ配信事業から撤退

バンダイナムコHDは子会社で運営している海外のアニメ配信事業から撤退を決定した。日本製コンテンツを用いての海外展開の難しさを、改めて再認識結果となった。

 バンダイナムコHD<7832>は子会社で運営している海外のアニメ配信事業から撤退を決定した。アニメ配信サイトを10月に閉鎖する。既に同サービスを提供のサイト「ダイスキ」上でユーザーに対し、サービス終了のお知らせをリリースし告知を行っている。

 同事業は海外で人気の高い日本製アニメコンテンツを、海外で配信を行うべく事業化。政府系ファンドの海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)も10億円の出資を行ったが、最終的には事業化に失敗することとなった。

 海外ではネットフリックス、Hulu他、有力な動画配信サイトが存在。アメリカではテレビ放送インフラであるCATV市場を侵食するまでに至っている。拡大する海外の動画配信市場を狙い、人気の国内アニメコンテンツを武器に海外市場の開拓をバンダイナムコHD及びクールジャパン機構は目論んだものの、有力動画配信サービスの強力な壁を崩すことに成功せず、最終的には10月のサービス閉鎖の運びとなっている。

 コンテンツ市場においては、優良コンテンツを揃えることとビジネスでの成功は別問題、との状況がある。今回、バンダイナムコHDは自社グループで保有の「ドラゴンボールシリーズ他のコンテンツを用意して市場参入したものの、ビジネス的には1枚も2枚も上手の専業動画配信会社に太刀打ちできなかった状況である。

 日本製のコンテンツや工芸品は海外から高く評価されるケースが多い。しかしながらそれらが、ビジネスとして海外展開に成功するケースは非常に少ないと言わざるを得ない。今回のバンダイナムコHDの海外のアニメ配信事業からの撤退は、日本製コンテンツを用いての海外ビジネス展開の難しさを、再認識する結果に至っている。(編集担当:久保田雄城)