民進党の前原誠司代表は5日開いた両院議員総会で「代表選挙で枝野幸男氏(元官房長官)を応援された皆さんの声もしっかり受け止めながら、人事や党運営の進め方をしっかり、謙虚に進めたい」との考えを冒頭に語った。
前原代表は「党内で熟議を重ねながら、方向性を示し、決まった方向性についてはしっかり進めていく手順をとりたい」と強調。また「早ければ10月22日に総選挙があるかもしれない」と語り「その認識を共有しておきたい」と直近での衆院解散・総選挙も想定した臨戦態勢をとっておくよう求めた。
前原代表は「9月25日から臨時国会がはじまる。その準備もしておかなければならないが、早ければ10月22日が総選挙であるとの認識を共有し、骨格人事を今日承認頂き、国会対策ふくめ、様々な対応を迅速にとれる体制にしたい」と協力を求めた。
前原代表は臨時国会について(1)森友問題、家計問題については、国民は納得していない。政府に明確な説明責任を求めていく。そのための徹底追及を引き続き行う(2)どのような社会を目指すのかを国会で提案していく。枝野氏の言葉で「お互い様の支え合いの社会」。わたしの言葉では「ALL FOR ALL」。これは共通した社会像だと認識している。これを明確にマニフェストに反映し、国民に提示する。
また、前原代表は10月22日に総選挙がなければ、3つの衆院補欠選挙(青森、新潟、愛媛)がある。この3つは自民党議員の議席だった。世論調査で内閣不支持率が支持率を上回っている状況を踏まえ、我々が国民の声に応える選挙にしたい、とした。
前原代表は「(任期満了に伴い)どんなに遅くても1年3カ月以内に衆院解散・総選挙がある。そこで選択肢を示すのは党の責務だ」と訴え「次の選挙で政権交代を果たす」と決意を述べた。また、議員全員に「国民に対する責務を果たすという一点で、結束し、役割を果たして頂きたい」と呼びかけた。(編集担当:森高龍二)