自民党の萩生田光一幹事長代行は1日、民進党の代表に党内では保守系の前原誠司元外務大臣が就いたことに、ある種、安心感を得たのではないか。前原代表就任の感想を記者団に聞かれ「野党第一党党首として前原新代表が誕生したことを心からお慶び申し上げる。国内あるいは外交含め課題山積の中で、国会でしっかりとした議論ができるような民進党であっていただきたい。そのリーダーとしてのリーダーシップを発揮していただきたいと期待している」と述べた。
また、憲法改正についても、安倍総理の下で憲法改正の議論は出来ないとするのは国民の理解が得られない、などと語ってきた前原氏の就任だけに「前原氏はかねがね憲法改正の必要性について、機会があるごとに発言をされていた。ぜひ建設的な議論を国会の憲法審査会などでも進めてもらえるようなことを期待したい」と述べた。
また、安倍政権を何とかするために総選挙でも野党共闘で最大限出来ることをするとしていた枝野幸男元官房長官でなく、共産党との連携に距離をおく前原氏の代表就任に「野党の皆さんのご判断だが、対立軸が分かりづらい、民進党の政策と共産党の政策が大きくかけ離れている部分もたくさんあって、選挙の時だけ選挙協力するということには多くの国民も違和感をもっていたのではないか」と、自民党としては、小選挙区で一本化されて戦うより戦いやすくなるとの計算も見えた。
萩生田幹事長代行は「これからは前原新代表の下で、民進党の掲げる政策と私たち政権与党である自民党・公明党が掲げる政策をしっかりと堂々とぶつけ合って戦っていきたいと思う」と好意的な答弁だ。(編集担当:森高龍二)