臨時国会冒頭解散に松野国対委員長が問題提起

2017年09月20日 05:57

 民進党の松野頼久国対委員長は19日、臨時国会召集冒頭の衆院解散・総選挙は「議会として許せない」と自民党の森山裕国対委員長に会談時に伝えたと記者団に答えた。

 松野国対委員長はこの日、森山国対委員長と会談。その際に「報道されているような冒頭解散なるものが行われることは断じて許すことができないと申し上げてきた。もちろん解散は結構だが、民進党としても代表選挙があり、新代表が選出され、まったく発言の機会も与えられずに、そのまま解散する。大臣にしても1回も答弁しないまま解散するということは、やはり議会としては許せないということを申し上げた」と述べた。

 松野国対委員長は「衆議院を解散する前提として、せめて、代表質問、予算委員会、できれば党首討論くらいまではしっかりやってから国民に信を問うということにしてほしいと要望した」と語った。

 松野国対委員長は「加計学園問題の大学設置審が10月末に(獣医学部設置を)認可するか、しないかが決定すると言われている。森友学園問題(国有地8億円値引き問題)に対する会計検査院の検査結果も10月末に出ると聞いている」とし「よもやその結果が出る前を投票日にして、モリカケ問題の疑惑を隠して解散のための解散になることはないようにと申し上げた。要はこの森友問題、加計問題があっても『過半数を取ったから国民の信を得た』という、こんな馬鹿らしい選挙にしてはならない」と提起した。(編集担当:森高龍二)