ダイジョブ・グローバルリクルーティングは2か国語以上をビジネスレベル以上で話せる人材、いわゆる”グローバル人材”と呼ばれる者に対する2017年7月度における有効求人倍率を公表した。有効求人倍率は2013年度以来2番目の高水準になっている。
バイリンガルのための転職・求人サイトを運営するダイジョブ・グローバルリクルーティングは2カ国語以上をビジネスレベル以上で話せる、いわゆる”グローバル人材”に対する2017年7月度の有効求人倍率を公表した。
報告によれば、2017年7月度におけるグローバル人材の求人倍率は、前月(2017年6月)に比べ0.02ポイント減少したものの、ほぼ横ばいの1.56倍になったという。求人数は前月に比べ7.0%増えたとされ、これは同社が調査を開始した13年以来の2番目になる高水準とのことだ。主な要因として、人手不足による企業の採用意欲の高さが挙げられる。
職種別の求人倍率のトップ3を見てみると、第1位は「メディカル/医薬/バイオ/素材」で8.11倍、第2位は「電機(電気/電子/半導体)技術系」で6.20倍、第3位は「クリエイティブ(インターネット関連)」で5.67倍であった。また全22職種のうち11職種で求人数が前月比で増加した。中でも「クリエイティブ(インターネット関連)」の求人数は、前月に比べ188.3%増と大きく伸ばしている。
次に業種別の求人倍率トップ3を見てみよう。第1位は「電気・ガス・熱供給・水道業」で5.00倍、第2位は「農林水産・鉱業」で3.14倍、第3位は「情報通信業」で2.86倍であった。「農林水産・鉱業」に関しては求人倍率が前月比1.14ポイント減であったが求人数に対し、転職希望者が少ないため依然として高水準で推移しているという。求人数は、全12業種のうち8業種が前月比で増加した。中でも「医療・福祉」は前月比で10倍ほど求人数が増えたという。
職種・求人数は多くの業種において、増加傾向にあると言える。また、企業としては”即戦力”を求めている。現在は、全体的に「売り手市場」の傾向にある。2カ国語以上を話せる人材は企業にとって貴重であり、それゆえに大きなアピールポイントとなり得るだろう。(編集担当:久保田雄城)