全ての人が一つの年金に入る視点で協議をと厚相

2012年02月16日 11:00

 自営業者や非正規労働者、無職の人らが入る国民年金と会社員らが入る厚生年金、公務員らの入る共済年金の一元化について、厚生労働省の現場レベルでは「技術的に一元化はできる」としている。国民的コンセンサスと政治力の問題が最も一元化に大きな壁ということらしい。

 小宮山洋子厚生労働大臣は国民年金制度の維持について「今の制度のままでいくと国民年金は未納の方が特に若い方たちに多く、本当に手直しだけでやっていけるのだろうか」と語り、懸念を隠さない。

 小宮山厚生労働大臣は「国民年金は試算も自営業者の方を前提にしていたものが、今は自営業者が4割、非正規や低所得の方が4割、収入の無い無職の方が2割ということなので、最初の想定を超えている」とし「低年金、無年金、これを無くすということ、そしてすべての人が一つの年金に入る、公平公正な形というのが民主党の考え方で、是非こういう基本的な考え方を協議していただきたい」と今の制度の改善ということではなく「すべての人が一つの年金に入る、公平公正な形」という視点で野党各党に協議して欲しいと呼びかけている。(編集担当:福角忠夫)