丸紅が連結子会社の丸紅メイトとテキスタイルレンタルとの合併に、合意したと発表。対等な位置付けで合併なものの、法手続き上は丸紅メイトを存続会社とする吸収合併方式となる。
丸紅メイトは、丸紅の素材調達から縫製管理までの一貫したグローバルな生産背景を活用し、ユニフォームの販売と、バーコードやICチップを利用する個体履歴管理付レンタル事業を展開している。一方、平成21年に丸紅の完全子会社となったテキスタイルレンタルは、全国41都道府県150ヵ所のクリーニング工場ネットワークを有し、ユニフォームのクリーニング付レンタル事業を行っている。
企業や店舗でも「必要な存在」という認識が薄れ、需要が減少していることに加え、顧客ニーズが低価格志向となったことで、ユニフォーム市場は非常に厳しい状況となっている。また、ユニフォームを導入する企業においても、管理コストの削減や初期導入費用抑制などの目的で、レンタル利用をする企業が増加している。さらには、セキュリティ向上のための個体履歴管理や衛生管理強化のための専門クリーニングなど、普段何気なく目にするユニフォームの裏側で、利用者のニーズは多様化しているという。
今回の合併はこういった動向に対処したもの。新会社は、両社のサービスとノウハウと人材を融合し、企業の個性やニーズに合ったユニフォームの企画・生産・販売からレンタル、クリーニング、個体履歴管理まで、ワンストップで対応する体制を強化、業界トップクラスのユニフォーム総合ソリューションカンパニーとして更なる業容の拡大を目指す。