自民党は国会予算委員会での与野党質疑時間の配分を現行の「与党2、野党8」から、与党時間を増やすよう見直しを求める意向だが、現行配分にするよう求めたのは自民党が野党時代に政権与党の民主党に求めた結果だったという。
「自民党のご都合主義」との批判は免れそうにない。安倍晋三総理が野党の質問に「丁寧に、真摯に説明する」としている姿勢とも矛盾する。
立憲民主党の長妻昭代表代行は「自民党が予算委での与野党質問時間の配分比を前例に反し、野党分を削減するよう主張。絶対、容認できない」とツイッターで発信している。
この中で、長妻代表代行は「自民党が野党時代、強力に要請をして今の配分比となった」と書き込んだ。そのうえで「野党の質疑時間を減らす姑息な試みは止め、総理の言う丁寧な説明に努めてもらいたい」とけん制している。
配分を巡っては菅義偉官房長官が政府としてのコメントは控えるとしながら「各会派に議席数に応じた質問時間の配分を行うべきとする意見は国民からすれば最もな意見だ」と27日の記者会見で述べた。
一方、日本共産党の志位和夫委員長は「反省、丁寧、謙虚はどこにいった? 選挙で多数を取れば何でもありか? 議院内閣制のもとで、野党に多くの質問時間を保障するのは当然だ。削減など絶対に認められない」(ツイッターで)と反発。自由党の小沢一郎代表(事務所)はツイッターで自民党の姿勢に「国難は安倍内閣そのもの」と酷評した。(編集担当:森高龍二)