「朝鮮通信使」関係資料が世界記憶遺産の見通し

2017年10月31日 06:17

 韓国・聯合ニュースは30日、釜山(プサン)市などが明らかにしたとして、朝鮮王朝時代に日本に派遣された外交使節「朝鮮通信使」に関する資料が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録される見通しだと報じた。ユネスコ事務局長が1週間以内に最終決定し、発表する、としている。

 聯合ニュースによると、長崎県対馬市のNPO法人「朝鮮通信使縁地連絡協議会」と釜山文化財団が昨年3月に共同申請したといい、朝鮮通信使に関する外交文書や旅程の記録、文化記録など韓国側の63件124点、日本側の48件209点が対象という。

 韓国では文化財庁の国立海洋文化財研究所で「朝鮮通信使船」を来年9月の完成を目標に復元する取り組みが始まっている、という。聯合ニュースは「韓国と日本で毎年開かれる朝鮮通信使の祭りにも活用する計画」と伝えている。

 船は「18~19世紀の文献を参考にしており、木製で全長34.5メートル、幅9.3メートル、137トン」の大きさになる。(編集担当:森高龍二)