水陸機動団の沖縄配備は決まっていない 防衛相

2017年11月20日 07:01

 小野寺五典防衛大臣は米のニコルソン四軍調整官が、防衛省が編制を決めている「水陸機動団」の一部について「沖縄・キャンプ・ハンセンかキャンプ・シュワブに配備されれば米軍とともに活動できる」と期待感を示したことについて記者団の問いに「水陸機動団は長崎県相浦で2個連隊を新編することが決まっているが、3個目は設置するかどうかも含めて決まっていない」と答えた。

 小野寺大臣は「陸上自衛隊は島嶼防衛において万が一、島嶼を占拠された場合、速やかに上陸・奪還・確保するための本格的な水陸両用作戦を行う水陸機動団を現行の中期防におきまして、平成29年度末に新編し、2個の水陸機動連隊等からなる約2100人規模で発足する」としたうえで、3個目を沖縄に配備するかどうかは決まっていないとした。

 記者団が「ニコルソン中将の会見では沖縄に置くということについては聞き及んでいると海兵隊の通訳が言っていたが、防衛省から海兵隊にそのような事実を伝えたということはないのか」と問うと「少なくとも私が承知している限り、まだ2個目の連隊でしか議論はしていない。3個目は何ら決まっていない」とした。(編集担当:森高龍二)