沖縄にF35A戦闘機「抑止力高まる」防衛相

2017年11月09日 06:07

 米ユタ州ヒル空軍基地第34戦闘中隊所属のステルス戦闘機F35A、12機と約300人の要員が今月から沖縄県米軍嘉手納基地に暫定配備された。駐留期間は半年間。F35A戦闘機による訓練区域は本島から東へ160キロまでの飛行区域という。駐留は日本や同盟国防衛が主目的としている。小野寺五典防衛大臣は「抑止力が高まる」との認識を示した。

 一方で、沖縄の負担軽減とは逆に最新鋭ステルス戦闘機の配備になったうえ、米側は飛行訓練では早朝などの訓練について可能性を否定していない。

ただ米国側は地元理解を得る努力の一環として、7日に報道陣にF35Aを公開したほか、訓練空域を紹介した。安全性についても確保を強調している。

 小野寺大臣は7日の記者会見で、F35A戦闘機の嘉手納基地配備の意義について「安全保障環境が大変厳しい状況にある中、東アジア地域に対して米側が一定のプレゼンスを示すこと、様々な機会で日米が共同して訓練を行う、今回のF35Aとは別でありますが、そういう意味で抑止力が高まる効果があると思っている」と述べた。

 小野寺大臣は「今回の暫定配備については、一定の役割があるのではないかと思っている。嘉手納飛行場に対しての地域住民の様々な懸念は承知している。地域住民の方々に不安を与えることのないよう、日米ともに説明に努力していきたい」とも語った。(編集担当:森高龍二)