マツダ、植物由来のバイオエンプラ開発で、CO2排出量やVOC削減を図る

2017年12月04日 06:22

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マツダは、自動車の大型外装部品に使用可能なバイオエンジニアリングプラスチックを開発し、「マツダ CX-5」のフロントグリルに採用した

 マツダは、自動車の大型外装意匠部品として使用可能なバイオエンジニアリングプラスチックを開発し、「マツダCX-5」のフロントグリルに採用する、とを発表した。この結果、今後、環境に優しいバイオエンプラをより広い範囲の自動車の内外装部品に使用可能となる。

 植物由来の原料を使用するバイオエンプラは、石油資源の使用量やCO2排出量の削減に貢献する材料であり、深みのある色合いや鏡面のような平滑感を無塗装の材料着色で実現し、有害なVOC(揮発性有機化合物/Volatile Organic Compounds)を削減しつつ、高い質感や意匠性が要求される自動車外装部品としても使用できる。

 今回、自動車のフロントグリルのような複雑な形状の大型外装部品にも対応できるよう、材料の開発と金型仕様の最適化を実施し、成形性を大幅に向上させたという。

 なお、このバイオエンプラを採用したフロントグリルをはじめ、ボディカラー「ソウルレッドクリスタルメタリック」などに代表される塗装技術など、マツダの環境に関する取り組みについて、12月7日から東京ビッグサイトで開催される、アジアを代表する環境・エネルギーの総合展示会「エコプロ2017~環境とエネルギーの未来展」に展示する。

 バイオエンプラは、2015年に「ロードスター」の内装意匠部品にマツダ車として初めて採用して以来、これまでに「CX-9」や「アクセラ」、「デミオ」にも採用し、「ロードスター RF」の外装意匠部品などにも採用しています。このバイオエンプラを採用したフロントグリルは、「マツダ CX-5」以降、順次採用を拡大する予定だ。(編集担当:吉田恒)