平成23年度第4次補正予算案は8日午後3時半から開かれた参議院本会議で日本共産党を除く与野党の賛成多数(投票総数224票のうち賛成218票、反対6票)により原案通り可決、成立した。
本会議では石井一予算委員長が委員会での審議結果を経過とともに報告。この後、谷亮子議員(民主党)が補正予算案には大震災被災事業者の再建、被災地域の再建費用など被災者救済への決意が込められているほか、円高・デフレ下での中小企業への金融支援、医療介護高齢者福祉などについても予算が組まれているなどをあげ、賛成討論した。
また山田俊男議員(自民党)は「24年度一般会計を前年度より下回らせるために本来24年度に組むべきものを4次補正に組んでいる。農林水産予算のうち、農林農村整備予算は選挙を意識した集票道具にしていると言わざるを得ない」など問題点を指摘しつつも「震災からの復興につながるもの(予算案)として賛成する」との賛成討論を行った。
第4次補正予算案のうち一般会計については2兆5344億7200万円を追加し、1兆4226億8300万円を修正減額。一般会計の予算総額を107兆5104億6700万円とするもので、歳出補正追加額の主なものは災害対策費として66億8200万円、生活保護費負担金などに1339億1000万円、中小企業金融関係経費に7413億円、高齢者医療・子育て・福祉などの関係経費に4938億8000万円、エコカー補助金に2999億6800万円、食と農林漁業の再生関係費に1574億300万円、地方交付税交付金に3608億円を盛り込んだ。(編集担当:福角忠夫)