河野太郎外務大臣は19日来日した韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官との会談後の記者会見で「昼食会を含めて3時間にわたって、かなり率直な意見交換を行った」と語った。また「日韓中3カ国のサミットをなるべく早期に開催したいというところは一致している」と述べた。
また河野外務大臣は、特に「康長官との間では日韓双方の安全保障を脅かす北朝鮮の核ミサイル問題について時間を割いて集中的に議論した」と述べ「私からは15日の北朝鮮に関する安保理閣僚級会合における議論を紹介し、康長官と共に、問題の平和的解決に向け、北朝鮮に政策を変えさせるため、あらゆる手段を使って北朝鮮に対する圧力を最大限まで高めるための国際社会の取り組みを主導していくことを議論した」と述べた。
また「先般の文在寅(ムン・ジュエイン)大統領が中国を訪問された時の話を伺うと共に、中国に更なる役割を求めていく必要があることで一致した」と述べた。河野外相は「北朝鮮に対する中国の働きかけというのが重要だということです」とも述べた。
一方、歴史問題や慰安婦問題について、河野外相は「両国関係には困難な問題があるが、これを適切にマネージしつつ、日韓関係を未来志向で前に進めていけるよう協力していくことで一致した」と語り、詳しくは「外交上のやり取りであるので差し控えたい」と語らなかった。(編集担当:森高龍二)